あなたが私にできる事
「ワタクシ、横山晃はエリザベスをあきらめることをここに固く誓います!!」
横山くんは戻ってくるなり右手を真っ直ぐに上げて宣言した。
「え?何したの?ヤマ!」
「秘密。」
「気になるな。おい。」
山口くんは笑っているだけで何も教えてくれない。
「っていうかさ。横山くんって晃っていうんだね。」
私の一言に横山くんはガックリとうな垂れた。
「もう、いいよ。エリザベス…。お詫びにジュースおごってあげる。
いつものココアでいい?今日は寒いからホットにしよう。」
「いや…。」
「嫌なの!?最後の記念なのに!?」
「横山。そうじゃなくて冷たいのにして欲しいって。」
驚いて山口くんを見る。
どうして私の言いたいことがわかったのだろう。