あなたが私にできる事
美紀はムスっとした顔をして座るとお弁当を広げた。
「来ちゃいけないの!?」
責めるような口調で私たちを睨む。
「いや…、そうじゃないけど。」
「急にどうしたのかと思って。」
「何かあったの?」
質問には答えず黙々とお弁当を食べる。
「「「?」」」
私たちは顔を合わせると首を傾げることしかできなかった。
夏休みを終えてからの美紀の様子は明らかに変だ。
だけど今まで女友達のいなかった私はどう対処していいのかわからない。
でもいつか話してくれるまで待とうと思った。
それは美紀も私にそう接してくれているから。