あなたが私にできる事




美紀はいつも突拍子もないことを言いだす。




「クリスマスパーティーしよう!」



「は?何、急に。」



「ヤマのお家でクリスマスパーティーしよう!」



「え?俺の家?」




山口くんが参考書から顔を上げた。




「みっきー、受験生の邪魔するなよ。」



「息抜きも必要!」



恭ちゃんのたしなめも効かない。




「一日くらいいいんじゃない?」



「恵梨香…!」







勉強なんてしなくていいよ。




遠くの大学になんて行かなくていいよ。






私は最低な人間だ。







< 188 / 280 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop