あなたが私にできる事
受験が終わったら、彼の負担が消えたら、
私は山口くんに告白する。
賑やかな教室の中、一人で決意した。
「恵梨香なんかいいことあった?」
美紀が私の顔を覗きこむ。
「え?別に何も。」
「ふ~ん。」
美紀はニヤニヤと私を見た。
「何?気持ち悪いなぁ。
美紀こそ最近無駄に機嫌いいよね。っていうか太った?」
前よりも丸くなった頬をつねる。
「いひゃい~。
も~。太ったとか言わないでよ!気にしてるんだから。」
「しー!!」