あなたが私にできる事
目を逸らしたくて仕方ないのになぜかそれができない。
二人の目が、二人の笑顔が私の心を突き刺す。
「こいつらすげー仲良かったんだ。」
優くんが手元を覗きこんでいた。
「今度ヤマからも話聞いてみろよ。」
アルバムは私の手を離れた。
みんな再びアルバムのページをめくりながら盛り上がる。
しばらく立ちつくした後、図書館に向かった。
どうしてあんなものを見てしまったんだろう。
見なければよかった。
知らなければよかった。
あんな写真。