あなたが私にできる事




その場の空気が一瞬固まった。




「「「えーーー!!」」」



美紀、横山くん、松本くんの3人が叫ぶ。




「お前…。見てたのかよ…。」



「うん。」




優くんは嬉しそうに返事をした。



私はしばらく呆然としていたがふと我に返る。




「ちょっと待って!…どっからどこまで見てたの?会話も聞いてたの?」




思わず優くんの胸ぐらを掴む。




「いや…。会話は聞いてないよ。たまたま通りかかったら抱き合ってるやつらがいて誰かと思ったらエリザベスたちだったから邪魔しちゃ悪いと思ってスルーした。」




優くんが私の剣幕にたじろぐ。




ホッとして優くんから手を離すと山口くんと顔を合わせた。





よかった。




キスしているところは見られていなかった。







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