あなたが私にできる事
「おい!なんだよ。その安心した感じは!?まさか…。お前ら…。教室でそれ以上のことしてたのかよ!!」
「そもそもいつからそういうことになってたの?」
「ちょっと恵梨香!美紀聞いてないよ!?」
「あっ…。もう体育館行かないと。」
「本当だ。遅れちゃうね。」
「逃げた…。」
私と山口くんは手を取り合うと笑いながら体育館に向かって走り出した。
その途中に恭ちゃんがいた。
「あれ?何で手繋いでんの?」
不思議そうにだけど少しニヤけながら問われる。
山口くんは繋いだ手を見せつけながら言った。
「俺たち、つき合ってんだ!」
背後から聞こえてきた恭ちゃんの叫び声に私たちはまた笑った。