あなたが私にできる事
恐る恐る彼を見上げると、嬉しそうに、今まで見た中でも一番優しく微笑んでいるように見えた。
「ありがと。」
私の頭を一撫ですると勢いよく教室に入っていく。
「よ~し!写真撮ろうぜっ!!」
その後にやって来た恭ちゃんも含めて、私たちはたくさんの写真を撮った。
淋しさなんて誰も感じていない。
だって私たちはこれからなんだから。
約束も思い出もこれから増えていくことなんだから。
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