あなたが私にできる事


「どうかした?」



「ふふっ。なんでもない。」



私は笑いながらその傘の柄を握りなおした。








「直ちゃーん!!」



美紀は校門の近くに停まってる車に向かって手を振っていた。



中からガッシリとした体つきの男の人が出てくる。





「直ちゃんってさ…。前、携帯に着信あった人だよね?」



「あっ、そういえばあった気がする。」



「男だったんだ…。」




仲良さそう会話する二人を見てホッとする。



美紀にも早く幸せになってもらいたい。




「紹介するね。美紀の愛しのダーリン、直ちゃんです!」



「初めまして。内野直哉です。いつも美紀が世話になってます。」




見た目と違って優しい声と話し方をする人だった。






< 262 / 280 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop