あなたが私にできる事




「これからデート?」



恭ちゃんが冷やかすように聞いた。



「うん!市役所行くの!」



「市役所?何しに?」




二人は目を合わせるといたずらっ子のように笑い合う。




「婚姻届出しに行くの!」




「「「はぁーーー!!!!」」」




私たちの声がこだまする。



近くにいた数人の生徒が振り返ったがそんなこと気にならなかった。




「どういうこと?」



「だめだ。俺、意味分かんない。」



「いつのまに?」




私たちの反応に美紀と彼は楽しそうに笑った。




「もっと驚くこと教えてあげようか?」





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