あなたが私にできる事
「ゴールデンウィークに帰ってこれたら帰ってくる。」
彼も何かを察したのかこたつに入っていた私を後ろから抱きしめる。
「そっか…。」
「大丈夫。電話するから。」
まるで子供をあやす様に頭を撫でられた。
「いらない!」
私の勢いに頭を撫でる彼の手が止まった。
「どうして?」
「声…聞いたら会いたくなる…。」
彼は一層強く私を抱きしめた。
「だったら会いに来る。」
「会ったら…離れたくなくなる…。」
涙を我慢するのも限界だった。
がんばって楽しい思い出を作ろうと努力したけど、毎日をたくさんの笑顔で過ごそうと思ったけど、
だけど、
やっぱり耐えられない。