あなたが私にできる事
「久しぶりに飲むとおいしいよな。」
和希は私が身支度を終えてもまだいて、今はこたつに入りながらココアを飲んでいる。
「お前さー、何しに来たわけ?」
「あぁ。忘れてた。ここにある俺の本とかお前のアパートに送っといてよ。」
「は?めんどくさ。」
「返さない久志が悪い。」
この二人が一緒にいるところを初めて見た。
見た目は正反対。
だけど、すごく似合ってる。
お互いのことを分かりあってる感じがした。
「なんかずるい。」
「「え?」」
二人が私を見た。
「ううん。何でもない。っていうか和希のものを久志のとこに送って大丈夫なの?」
「あれ?聞いてない?」
和希が意外そうな顔をした。