あなたが私にできる事
情けない顔に笑いがこみ上げる。
「うわっ。エリザベスがニヤニヤしてる。ヤマ何したの?」
「わかんねーよ。覚えてねーよ。」
二人が私を見つめている。
「別に何もなかったよ?」
「ならなんで一緒に寝てたの?」
首を傾げる恭ちゃんの横で山口くんがコクコクと首を縦に振る。
仕方ないから身振り手振りを加えて昨日の出来事を説明した。
「ヤマー。ダメじゃん。無理矢理女の子押し倒したりしたらー。」
恭ちゃんは笑いながら山口くんの背中を叩く。
「押し倒してない!!」
「ま、いいんじゃない?あのまま眠っちゃった私も悪いんだし。」
軽く言った発言に二人が顔を見合わせた。
「いいんじゃない?って、エリザベス…。」
「神崎さん、もうちょい女だっていう自覚持って…。」
なんで?と首を傾げる私に二人は大きなため息をついた。