あなたが私にできる事



なんて答えていいのかわからず困っていると山口くんが口を開いた。


「俺が名付け親。恵梨香にかけてエリザベス。可愛いだろ?」


「だけどヤマはエリザベスって呼んでなくね?」



優くんがもっともなことを言った。


「俺はいいの。神崎さんは神崎さんなんだから。」



山口くんが言うことはよくわからない。



「ヤマ…。意味不明…。」




その時、後ろからお菓子が回ってきた。



「健太達も食べなよー!」



女子の声が聞こえる。



二人はそっちの方に気が行ってしまったようだ。



私は松本くんに貰ったチョコを一つ口に入れた。



「安心して。俺はあんなふざけた名前で呼んだりしないから。」



私の手からチョコを取りながら山口くんが言う。



「誰のせいだと思ってるの?ごん太のくせに。
もう寝る。起こさないで。」


それだけ言って目を閉じた。









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