あなたが私にできる事




しばらくしたら美紀と恭ちゃんが大きな荷物を抱えて帰って来た。



4人分にしてはかなり多いお酒と食料。




「いいの!これは次の分もあるの!!」




突っ込んだらそう美紀に怒られた。




夕方から始まった飲み会は終電になるまで続けられた。




今まで接点のなかった4人が話をして笑い合う。





だんだんお互いのことを知っていく。



3人はいつの間にかかけがえのない存在となり始めていた。




美紀が癒しをくれ、恭ちゃんが笑いをくれ、山口くんが安心感をくれる。





私は、この瞬間を、絶対に忘れない。





私の短い人生の中でこんなに満ち足りた時はなかった。










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