神楽幻想奇話〜鵺の巻〜
その中から現れたのは黄金の毛を輝かせた九本の尻尾だった!
体を包むようにまとわりついていた尻尾を、まるで花のつぼみが開くように解かれると、透の体を抱えた金髪の命が立っていた。
命は地面に透を寝かせると、狐と同じく縦長な瞳を刹那に向けた。
「全く失礼ばかりねぇ?自称九尾じゃなくて、他称も九尾よ。これでも信じないかしら?」
「その姿…!ま、まさか実在してるなんて…。」
刹那は驚いた表情で頭を左右に振った。そして数歩後ずさって命に言った。
「何故だ、九尾ほどの大妖怪が何故その人間にこだわるの日本三大妖怪の2人がこだわる理由は何」
命はゆっくり立ち上がると、尻尾をゆらゆらとなびかせて妖しげに応えた。
「フフフ、お嬢ちゃんが知った所で意味は無いわ。…それよりも、このまま帰るなら見逃してあげてもいいわよ?
なかなか楽しいショーだったお礼にね…。」
「くっ……!!」
「…遊びたいならいらっしゃい?貴女の大好きな鵺には、私からお泊まりして帰れなくなったって伝えてあげるわ。」
体を包むようにまとわりついていた尻尾を、まるで花のつぼみが開くように解かれると、透の体を抱えた金髪の命が立っていた。
命は地面に透を寝かせると、狐と同じく縦長な瞳を刹那に向けた。
「全く失礼ばかりねぇ?自称九尾じゃなくて、他称も九尾よ。これでも信じないかしら?」
「その姿…!ま、まさか実在してるなんて…。」
刹那は驚いた表情で頭を左右に振った。そして数歩後ずさって命に言った。
「何故だ、九尾ほどの大妖怪が何故その人間にこだわるの日本三大妖怪の2人がこだわる理由は何」
命はゆっくり立ち上がると、尻尾をゆらゆらとなびかせて妖しげに応えた。
「フフフ、お嬢ちゃんが知った所で意味は無いわ。…それよりも、このまま帰るなら見逃してあげてもいいわよ?
なかなか楽しいショーだったお礼にね…。」
「くっ……!!」
「…遊びたいならいらっしゃい?貴女の大好きな鵺には、私からお泊まりして帰れなくなったって伝えてあげるわ。」