神楽幻想奇話〜鵺の巻〜
「ほぅ…虫の様に小さい霊圧の方だと思っていましたが、どうやら違うようですね?
私の嫌いな神仏の匂いがします。」


鵺は目を細めて鬱陶しそうに幹矢を見た。


「なっはっはっ!霊圧が小さいって?大きければ得するってわけじゃないでしょ。男は器の大きさで勝負しなきゃね!」


してやったり顔の幹矢の後ろから月読が呆れ顔でツッコんだ。


「器のデカい男が猫一匹居なくなっただけで、ここまで探しに来るか!?」


幹矢はそれを聞いてないふりをして笑っていた。

「まぁいい、貴方達が誰だろうと関係はありません。結果はすでに決まっているのですから。
…そこで一つ提案があります。」


帽子の位置を直しながら、鵺は別の方向を見て言った。


「お前が提案出すなんて珍しいな!」
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