神楽幻想奇話〜鵺の巻〜
いち早く動き出したのは沙綺だった!

四枚の呪符を取り出すと双子の召喚士を囲むように地面に投げつけ、素早く符術結界を発動させた!


「忍!彩音!これでしばらくは時間を稼げる。召喚を急げ!」


沙綺の声に意図を理解した双子は、太股に付けたホルスターから巻物を取り出し、詠唱の態勢に入った。


透は月読と並んで鵺に向かって走りながら焔狐を放った!


「少しは成長したようですねぇ?これは楽しみだ。」


鵺は余裕な態度のまま、なにをするわけでもなく立っていた。


そこにジグザグに走り回り、鵺を取り囲んだ焔狐が一斉に飛びかかった!
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