俺だけのもの
「ゆぅ!?あたしの家ないよぉ!!」
『俺ん家集合♪じゃ』
それだけ言って
切られた電話。
とりあえず…
悠哉家いかなきゃっ
「あんた名前は?」
着替えてた人が
話してきた。
よく見ると
イケメン…
「中原実優…です…。さっきはすいませんでした//」
「い〜よ♪そりゃ家いきなりなくなったらあぁなる」
優しく笑った顔は
どこか幼いような
そんな感じだった。
「あっ俺は澤本幸」
これが幸との出逢い。
後々あたしの義兄になる。
「ゅき?は何歳?」
「俺?21だけど」
21!?
「見えなっ」
「最悪だな(笑)実優は?」
「あたしは18だけど…」
「高3!?見えなっ!!」
「ひどいぃ(泣)」
意外によく笑う人…
背高いし。
かっこいい〜
ピンポーン
「誰か…来たんじゃない?」
「見てくる」
玄関のドアを開けた
音と同時に、
「実優おっせぇ」
ちょっといらついてる
悠哉の声が聞こえた。
「まぁ怒んなって」
「ゆき何しゃべった?」
「別に?」
え?
「とっ友達?」
「従兄弟♪よろしく〜☆」
従兄弟…
「行くぞ〜。」
「じゃね?実優♪」
「呼び捨てしてんじゃねぇよ」
あたしの頭の中は
パニック。
いろんな事が起きて…
わかるのは
悠哉となぜかバスに
のった事…