夢の桜
兄サイドー


今日は14年ぶりに妹に会いに来た



僕は生まれつき手が不自由

原因はわからないが脳に損傷もない


親が事故で死んだ時

僕は5歳だった


僕は自ら親戚の家に行くと言った

理由はただ一つ


妹に迷惑がかかるから
そんなことするなら別れたほうがいい


だから僕は今まで福島で過ごしていた

なまりはそんなにない

僕は今日から東京に住む妹と一緒に暮らそうと決めた
親戚から聞いた桜がいる施設を訪ねた











施設の前に来ると大きな桜の木があった

















そして施設の中に入る






「ごめんくださーい」

前橋「はいはい」

「あ、どうも」

前橋「どうも、どうされました?」

「あの、こちらに花咲桜っていう子いらっしゃいませんか?」


前橋「いたけど、昨日から1人暮らししたのよ」


「え…」

前橋「住所教えましょうか?」


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