aitai〜一度だけでいいから〜
こんな場所通らんやろっていうような道も探した。







峠道を走ってるとき、

弟が聞いてきた。



『ねえちゃんはどう思う?』って。


「…生きとってほしい。」それは返事にはなってないってわかってたけど、
それしか言えなかった。



『俺な、
お母さんには言えやんけど、
…今回はあかん気がするんや。
だから早く見つけたりたい。
だってお父さん一人っきりって嫌いやん?
やから、早く連れにったらなあかんよなって思うんや』



私も同じこと思った。


考えたくないけど、
もし、



もしもうこの世にいないとしたら、
きっと一人で寂しいはず。

家族が大好きな人やから




だから
私たちが見つけて、

連れにいかなって。。





でも、これはあくまで
最悪の場合。



今は
信じてさがさなかんて思った。
< 23 / 37 >

この作品をシェア

pagetop