時を越えて〜私のパパは歴史上人物〜
「何なの!?あなた、帰りますわよ」
帰り際、思いっきり睨まれた。
両親が出て行き深い溜め息を付いたおばぁちゃま。
「ごめんなさいね奈々芽…さて♪ココまで来て貰ったのは総の事なのよ」
総司の事?
「歴史上の人物って事なら沖田総司の生い立ちから最後まで知ってるわよね?」
「…はい」
「この間、総が運ばれてきたの」
……。
「おじぃちゃまと出掛け先で倒れてね」
「結核?」
歴史の本にはそれで亡くなったって。
「それも1つよ」