時を越えて〜私のパパは歴史上人物〜


「昨日、モデルやった報酬が口座に入ってた。それで賄える」


そうなの?




それからは早かった。



安産でスッポンと出てきた。名前は『寧々』、あまり手がかからない娘でおじぃちゃまに子育てを託した。私は大学に戻り、医者になった。


両親に寧々を見せたらお父さんはメロメロになった。何かある度にオモチャやら洋服を買って来る。


「ごめんな、奈々芽?お父さん婿だったから…お母さんの言うことに逆らえなくて…」お父さんも苦労人なんだ。




お母さんは私には相変わらず。でも、寧々は可愛がってくれてる。




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