時を越えて〜私のパパは歴史上人物〜


「彼は彼なりの気の使い方なんじゃないかな?」



「何それ?」



「寧々はまだ若いし経験が足りない(笑)」



「何それ〜!!ママだってパパ1人じゃない!!」



「身体の関係じゃなくて、本能が教えてくれるの…この人と結婚するって。そうやって皆辿り着くの」




「難しいしなんかムカツク」



「怒らしたのは私?」



「違う…」



「フフフッ♪寧々はまだ気付いてないのね?本当に大事な相手を…チャント考えて行動してね……」



わからなかった。
その言葉の意味が。




告白されて有頂天だったから…。




ちょっと優しくされた位で好きと自分が錯覚していたから




本当に大切な人を傷付けてしまった。




そして自分の身体も。












「桐生…ただの噂だよ?」



友達の沖田総花ちゃんがお昼休みに食堂で私に珍しく噂話をしてきた。
サバサバした性格でそういった話をしないから付き合いやすい。






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