時を越えて〜私のパパは歴史上人物〜
バンビは怯えすぎよ。
本当に生まれたての小鹿状態じゃない。
「バンビとやらは毎日会えてない俺より遥かに奈々芽に会ってると言うのか!!」
「「はっ?」」
「どうなんだ!!答えんか」
肩を揺さぶって気絶寸前のバンビにつっかかってる大人げない父親
「あ……あの……「いい加減放しなさいパパ!バンビが死ぬよ」
我を取り戻した総司はいきなり手を放したからバンビは転がった。
「パパ!なんてことしてんの、医者が怪我すると大事なオペ入れないんだよ!!チョットは考えて行動しなさいよ」
バンビを庇ったのがいけなかった。
いやっ庇うだろ?
パシられて来てるんだから。
「帰る」
いじけやかった。
「あっそ、バンビゴメンね大丈夫?」
「はい。いいんですか?お父さん?」
「わからず屋は頭を冷ますのがいいわ」
「あまり一緒に居たら彼氏さんに悪いので帰ります」
「別れたよ?」
「そぅ…ですか♪」
一瞬微笑んだ様に見えた。