時を越えて〜私のパパは歴史上人物〜


バンビかぁ〜



老若男女に優しくて小児科
で女の子達に遊び相手を求
められていて奥様方にはお
やつを渡され、若き世代に
は慕われている。





患者とその家族相手になら
緊張はしないらしく、ヤッ
パリ最初から仕事に生き甲
斐を知らない内に持ってい
たんだと思う。




授業中もバンビの事しか考えられなくて集中出来なかった。










「小鹿殿は了承してくれるか?」



「どうだろう、でもアイツにとっても悪い話ではない」



なんの話?



「あっ寧々、お帰り」



「ただいま…今のなんの話?」



近藤は気まずそうにした。


「総司が帰らないと言った
から小鹿を連れて行くこと
にした。別にいいだろ?ア
イツも嫌だとは言わなかっ
たからな」



バンビが居なくなるの?



頭の中がバンビだらけになったのは言うまでもない。




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