時を越えて〜私のパパは歴史上人物〜
「奈々芽さん?」
「何ですかお母さん」
「担任の先生から電話がありました。どういう事ですか?」
お節介な担任だ。
模試の結果が下がったから電話してきたんだな…最悪。
「ちょっと体調が思わしくなくて」
普通の親なら体を心配する…と思う。
でも、私の親は
「なんて事かしら、桐生家の恥だわ。次、こんな点数取ったら許さなくてよ」
桐生家始まっての恥さらしなら、私に期待持たなきゃいいのに。
一族は皆エリートと呼ばれる人種だ。
医者・弁護士・政治家
嫌になる。