時を越えて〜私のパパは歴史上人物〜
それにしても…。
「奈々芽?」
花火の音が大きくて奈々芽に近づかなきゃ聞き届けつらい。
あまりに近づきすぎたせいで
唇が微かに触れた。
「……す…すまぬ…」
胸が今までに無い位動いている。
コレは奈々芽に好意がある証拠だよな。
「ううん…こっち…がごめんね…」
奈々芽が俯いてしまった。
「そ…そうだ、“沖田さん”とわ肩苦しゆて仕方ない…“総司”で構わぬ」
そぅ、呼んで貰いたい。
こんなに近くに居るのに遠い気がする。