時を越えて〜私のパパは歴史上人物〜
僕がそうさせたんだ。
前を歩く奈々芽に。
「奈々芽?」
「何?」
「サッキは「もぅ止めようその話…これ以上惨めにしないで」
「違うのじゃ!?」
「何が“違う”の?」
「奈々芽は僕の初恋なんだ…」
顔がホクホクしているのが自分でもわかる。
「初…恋?私が?」
「遅いだろ?正直に言うとおなごを抱いた事わある。近藤さんと土方さんに連れられて遊女と…昔から相手と居て心が穏やかになる事は無かった。こっちに来て奈々芽に逢って奈々芽と一緒に暮らしていく内に…恋心を抱いてた」
だから