椿と柊


「…つ…椿…!…お前…」

「ササ!汐留が屋上から飛び降りたんだ!中庭にいるっっ!」


私はササの胸倉を掴み叫んだ直後、中庭に向かって走り出していた。





汐留が飛び降りてから何分が経っただろうか…。



もう手遅れ?


まだ生きてる?



私が行って…どうする?


何ができる?




何もできないかもしれない。





でも、彼女の「今」を知っているのは…私だ…。





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