椿と柊


「…つーちゃん…あのさ」

「…ひーがいなくな…」



廊下を一歩進むなり、私と柊は同時に言葉を発した。


「え?なに?ごめん」

「ん?なに?ごめん」


そして同時に譲り合う。


「俺は…やっぱいいや…」

柊は遠慮がちに笑って首をポリポリかきながら、階段を上ろうとした。


「違う!こっち!ひーとママが出てってから改装したの!」

私は慌てて柊の手をひき、廊下の奥へと向かった。


「こ…?え?…こっち行ったら親の寝室じゃん…」









< 68 / 68 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

ブラッディ アリス
Mai*IRIA/著

総文字数/299,654

ミステリー・サスペンス657ページ

表紙を見る
双子兄貴の恋愛事情。(仮)
Mai*IRIA/著

総文字数/4,942

恋愛(ラブコメ)8ページ

表紙を見る
Kyrie
Mai*IRIA/著

総文字数/2,031

ファンタジー7ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop