愛戦士☆MOMO
NIGHT 02

聖夜の奇跡

『ふ~ん♪ふふふふ~ん♪』

全身鏡の前でターンをして浮かれポンチ
な私。

メイクの練習をした。
この間のおかまメイクとは違いナチュラ
ルメイクだけど・・・

なんかいい♪

グロスがテカテカしてる?

CHUする時大丈夫?なんて1人妄想に
浸りながらニヤニヤ。

軽くやばい。


軽く?


腐女子にありがちな肥大妄想はさらに
加速し気づいた時には

ハッピージャンプをしていた。

【ハッピージャンプとは】
ジャンプをした時点で両足開脚の
なんともルンルンなジャンプなのである。

《ドンドンドン!!!!》

下からの怒りの突き攻撃にも

『すみませ~ん♪(o>ω<)ヾテヘッ』

とグゥをつくって自分の頭をコツっと
やる。今時ベタベタ恋愛マンガにも
ないような死語ならぬ死動をペロッと
舌を出してやってのけれる私を一体
誰が止めれるだろうか?

何か早く準備しすぎちゃった♪

美容室もいったしぃ~♪

もう一度全身鏡の前に戻る。

久々に洋服を買った。
店員さんおすすめのコーディネート。

いつもは汚れるから~って避けてきた
白いコートは何だかとてもかわいく
見える。

コートの隙間から見えるワンピース。
ベージュのシャーリングの入ったワンピ
には花だか蔓だかわからない黒の刺繍が
入っていて、肩から袖口にかけては別素
材のシースルーになってパフスリーブに
なってるのがまたニクイ演出。コノヤロ~♪

アクセントにと首にはピンクのマフラ
ー。

いんでない?いんでない?

鏡の自分に向かって手を合わせ人差し指
を突き出し親指を立て

『バキュ~ン♪』





誰かMOMOを止めてください・・・。









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