愛戦士☆MOMO
3時間後には

『だいたいさぁ~1時間くらい待てない
の!!ゲプッ・・・私なんかねぇ~9時
間待ったことあるんだからねぇ~。
待ちすぎ(笑)おい!笑ってないで
聞いてる?!』

たんなる酔っ払いである。

それをニコニコして聞いてる兄ちゃん。

何だか不思議な光景である。


結局神谷はこなかった。

ヒョッコヒョッコと歩きながら駅前の花
壇の前の石で出来たベンチに腰を下ろした。

さっき見ていた人達がそこにはまだいて
コソコソこっちを見て話をしてる。

下を向いてると横にこの兄ちゃんが座っ
た。

ただ横に座ってるだけ・・・

何この人?と最初は思ったけど。

2時間だ・・・

私を不憫に思ったのかい?

何かお礼がしたくてでも上手く言えない。

男の免疫が少なすぎる経験値の低い私に
はハードルが高すぎた。

結局「ご飯いきません?」とサラリと誘
われ『はい?あっ!私奢ります!!!
お礼を!お礼をしなきゃ!!』

3つ気づいたこと、かっこいい男は何を
やってもかっこいい。

そして、私は酒が弱かった・・・

一緒にいるとホッとする。
兄ちゃんの周りには穏やかな空気が流れ
ているようで心地よかった。

【で?あと1つだよ?】

兄ちゃんと呼んでるのは若い兄ちゃんだ
からだ。初め高校生かと思った。
でも、実際は20歳らしい。

男前なのにドキドキしなくて、楽ちん。
5つも年下だから?

【だから気づいたこと!】

はいはい!


一緒にいて気づいたこと。



兄ちゃんってもしかして・・・


亀なしくんなんじゃない?!

【・・・・・・】

おい!聞いてる?









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