time.back
第一章
交通事故
キキーッッ
「あずさーっ!」
意識がなくなる前、一真の声が聞こえた気がした。
なんで・・・泣いてるの?
なんで・・・私の写真があるの?
意識が戻ったとき最初に見たものは葬式だった。
誰もこっちを見ない。
私の目になぜか私が映る。
目を開けていない棺桶の入った私。
大好きな彼氏の一真は、私の家族に混じってもう一人の私を見て泣いている。