クリスマスに悪魔がやってきた
公園のすみっこでひとりポツンとしゃがみこんでいる子がいました。


その子のところにボールが転がってきたので、その子はボールを拾うと使っていた子に投げ返しました。


ボールを受け取った男の子がかけよっていって、すみっこの子に声をかけました。


「ありがとう。君、やさしいんだね」

「そ、そうかな…あ、で、でも、ずっと前に、言われた…気もする…」

「ぼくの名前はポスカ、君のお名前は?」

「あ…ぼ、ぼくの名前はサタソ」

「人と話すときは相手が聞きやすいようにはっきりしゃべったほうがいいんだって。ぼくの大切な人が言ってたよ。あと笑顔も大事だって」

「うん、わかった、ぼくサタソっていうんだ」

「サタソくん、一緒に遊ぼう」


ポスカはサタソと一緒に遊びました。

ポスカにはたくさんの友達がいましたが、2人はすぐに仲良くなりました。
2人で遊んでいると時間を忘れてしまうくらい楽しくて、大の仲良しになりました。





「ポスカくん、君といるととっても楽しいよ」

「うん、ぼくもだよ、サタソくん。君は101人目の友達だけど、君といるのが一番楽しいよ」






いいえ、それは少し違いました。




サタソはポスカの最初のお友達でした。


~おしまい~


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