クリスマスに悪魔がやってきた
「お友達がほしいです!」
「…ん?…オトモダチ?」
サタンはそんな願いを言われたことは初めてだったので、一瞬脳みそが固まってしまってようになりました。
今回は初めてのことばかりです。
そしてさらに困ったことに、サタンはお金をたくさん増やす魔法や、誰かを有名にしたり偉くする魔法は使えるのですが、友達がほしいなんて願いを叶える魔法は使えませんでした。
困ったサタンは、ここは適当に誤魔化してしまおうと考えながら
「ちょっとその願いは…」
言いかけたそのときです。
窓の外からリンリンリン、と鈴の音が聞こえてきました。
今度はサンタさんがやってきたのです。
トナカイを走らせ、そりに乗って、白い大きな袋を担いで。
「しまった、サンタにこんなとこ見られたら捕まっちまう。おい、ポスカ、オレがここにきてることは言うなよ。バラせばお前の命はないぞ」
サタンは慌ててベッドの下に隠れました。
すると今度はポスカの目の前に、大きな体で、赤い帽子に洋服を着て、白ひげをいっぱい蓄えたサンタさんが現れました。
戸惑った様子のポスカをさほど気にすることもなく、サンタさんは言いました。
「やぁやぁ、こんばんはポスカくん。君にプレゼントをあげたいんだが、君の願いは何だい?」
「え?あなたもぼくの願いを叶えてくれるの?…ぼく、お友達がほしいんです」
ポスカが細々とした小さな声で言ったのでサンタさんは聞き返しました。
「ん?何がほしいって?わたしもあまり時間がないんだ」
「お友達がほしいです」
「お友達?ふ~む…」
サンタさんはしばらく考えたあと、担いできた白い大きな袋からゲームを出していいました。
「残念だが、わたしにお友達はプレゼントできないな。わたしがプレゼントできるのは物だけなんだよ。だからせめてひとりでもつまらなくないようにこのゲームをあげよう。もう次の子どもの家に行かなくちゃ、じゃあね」
そう言うとサンタさんはいそいそとそりに乗って夜空のほうへ行ってしまいました。
「…ん?…オトモダチ?」
サタンはそんな願いを言われたことは初めてだったので、一瞬脳みそが固まってしまってようになりました。
今回は初めてのことばかりです。
そしてさらに困ったことに、サタンはお金をたくさん増やす魔法や、誰かを有名にしたり偉くする魔法は使えるのですが、友達がほしいなんて願いを叶える魔法は使えませんでした。
困ったサタンは、ここは適当に誤魔化してしまおうと考えながら
「ちょっとその願いは…」
言いかけたそのときです。
窓の外からリンリンリン、と鈴の音が聞こえてきました。
今度はサンタさんがやってきたのです。
トナカイを走らせ、そりに乗って、白い大きな袋を担いで。
「しまった、サンタにこんなとこ見られたら捕まっちまう。おい、ポスカ、オレがここにきてることは言うなよ。バラせばお前の命はないぞ」
サタンは慌ててベッドの下に隠れました。
すると今度はポスカの目の前に、大きな体で、赤い帽子に洋服を着て、白ひげをいっぱい蓄えたサンタさんが現れました。
戸惑った様子のポスカをさほど気にすることもなく、サンタさんは言いました。
「やぁやぁ、こんばんはポスカくん。君にプレゼントをあげたいんだが、君の願いは何だい?」
「え?あなたもぼくの願いを叶えてくれるの?…ぼく、お友達がほしいんです」
ポスカが細々とした小さな声で言ったのでサンタさんは聞き返しました。
「ん?何がほしいって?わたしもあまり時間がないんだ」
「お友達がほしいです」
「お友達?ふ~む…」
サンタさんはしばらく考えたあと、担いできた白い大きな袋からゲームを出していいました。
「残念だが、わたしにお友達はプレゼントできないな。わたしがプレゼントできるのは物だけなんだよ。だからせめてひとりでもつまらなくないようにこのゲームをあげよう。もう次の子どもの家に行かなくちゃ、じゃあね」
そう言うとサンタさんはいそいそとそりに乗って夜空のほうへ行ってしまいました。