あなたの隣

やっぱり照れるのよ！


うん。


｢おい、大丈夫か？顔赤いけど…日射病？｣


｢え？…ははっ、あははは｣

から笑いでごまかしてみるけどやっぱりおじさんは怪しげにこっちを見てくる。

おじさんのせいだよ！


なんて言えるはずもなく、
｢うん、大丈夫。｣


なんて曖昧な返事しか返せなかった。


｢はぁ、｣

突然ため息をつかれたかと思うと

すっと視界からおじさんが消える。


視線を下へ下げるとおじさんは背中を向けて


…おぶるときのような恰好をとっていた。

｢乗れよ｣

｢えっ？え？｣

｢しのごのいわず乗れ｣

｢だっ大丈夫だって…そ、それに、重いし…。｣


｢…俵抱きとどっちがいい？｣

｢乗ります｣




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