あなたの隣
笑顔
「お手をどうぞ?レディ。」
悪戯っぽく笑う彼。
唐突に差し出された手と台詞にまた一度また一度と体温が上昇していく。
このままだといつか、あの燃え盛る太陽のようになってしまうんじゃないかってくらい!
「も〜…からかわないでよぉ」
へなへなとしゃがみこんだあたしをケラケラと笑いながら見下ろすおじさん。
なんかくやしい
「まぁ、冗談は置いておいてだ。すっころんだりするとあぶねーから。」
はい、と手を差し出す。
少し戸惑ったけどあたしはその手をとった。
あたしの手も、おじさんの手も少し大きくなって。
でも、昔と変わらずおじさんの手は温かかった。
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