あなたの隣
なにも言い返せない自分が悔しかった。
やっぱり、こんな子供じみたあたしじゃ、おじさんは見向きもしないんだろうか。
おじさんはどういう女の子が好みなんだろう。
そういえばあたし、おじさんのことあんまり知らないなぁ…。
もっともっと、貴方が知りたい。
そう思ったときだった。
ぽんっ、
と肩を叩かれる感触。
鼓膜に響いたおじさんの声。
触れ合ったところだけがやたらと熱かった。
「まぁ、そう落ち込むなって。ちゃんと成長するからよ。」
近い! 近い! 近い!
逆に悲しいフォローなんかよりも、自体を飲み込むのに必死になる。
そして…理解しました。
おじさんの顔、
私の顔の横にあります。
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