海くん、だーいすきっ
私は来た道を戻った。
今日早く終わるって言ってたし
まだやってるかなぁ?
走って走って、
私がいつも海くんを待つベンチに座った。
そこから、いつもと変わらず
「海くーん!!頑張れーっ!」
私の声に気付いた海くんは
お前、何で居んの?
みたいな顔してる。
「私、待ってるから…だから一緒に帰ろっ!!」
そう言うと海くんは
フッっと笑ってまた練習に集中した。
今の微笑みは何だろう?
って思ったけど
そこからはずっと、
海くんを見る事だけに集中した。