海くん、だーいすきっ



「俺のせいで泣いてるんだろ?」






「海くん、私の事そんなに嫌い?」



「は?」




私の事嫌いだから、あんな事言ったんだと思った。





「ごめんな?俺素直じゃねぇからさ、あんな事言っちゃった。」




素直じゃなかったって、どう言う事?




「あれ全部嘘。春野が、告白なんてされてたから…ちょっと意地悪したくなった。」






鈍感な私はまだ海くんが何を言いたいのか分からない。





「お前が、好き好きうるせーから、俺まで…好きになっちまっただろ?」





海くん、本当今日いつもと違うよ…





でも、ずっと待ってた言葉。





「もうっ…やっと…やっと言ってくれた……海くん、大好きだからね?」





両想いになって初めて言う言葉






「大好きだからね?って何だよ。」





「いいの!大好きな事には変わりないでしょ?」



「ははっ!何だそれ。…まぁいっか。」







笑うと幼い子供の様な海くん。







これからもずっと、
その笑顔を近くで、
見せてね?




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