海くん、だーいすきっ
私はずっと教室で海くんを見てた。
もう終わったみたい。
「さ、帰ろっ。」
いつもの所へ向かった。
「おい!帰るぞ!」
海くんの声。
いつ名前で呼んでくれるかな?
私は名前を呼んで欲しくてずっとシカトしていた。
「おいっ!……春野!」
海くん、それじゃないですっ!
「……はぁ。」
小さな溜息が聞こえた。
めんどくさい女って、思ったかな…
「………葵?」
呼んでくれた////
「何?海くん。」
「分かってるくせに。」
私たちは笑い合った。