海くん、だーいすきっ



私はずっと教室で海くんを見てた。






もう終わったみたい。




「さ、帰ろっ。」





いつもの所へ向かった。






「おい!帰るぞ!」




海くんの声。



いつ名前で呼んでくれるかな?





私は名前を呼んで欲しくてずっとシカトしていた。





「おいっ!……春野!」






海くん、それじゃないですっ!








「……はぁ。」





小さな溜息が聞こえた。




めんどくさい女って、思ったかな…







「………葵?」





呼んでくれた////





「何?海くん。」






「分かってるくせに。」






私たちは笑い合った。






< 59 / 62 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop