好きだよ

チュンチュンチュン…朝から小鳥がまるで入学おめでとう。と祝ってくれているように鳴いていて、空は雲一つない透き通った水色。
私は川沿いにある20階建マンションに住んでいて、このマンションに住んでいるB高校生徒は同い年で、そして男子友達のなかでは一番仲が良い『桑田・涼樹』くらい。
私は今日、涼樹と登校している。まわりに変なふうに勘違いされたくないから人一人ぶん空けて歩いていて、追いかけっこをしている小学生がすりぬけていった。
「うわああっ…」
私はすりぬけていった小学生を追いかけていた子にぶつかった。そのとき私の足元には花が咲いていて避けたら土手におちそうになっていた。
…ん?どこも痛くない。
恐る恐る目を開けると涼樹が意地悪そうな顔をして
「お前ってほんとドジだよなあ」
む…失礼なっ違うよ!花を避けようとしただけだもんっ
私は涼樹の目を見てそう心のなかで呟いた。すると
「でもお前優しい奴だよな。花を避けようとしたんだろ?」
と涼樹がとても優しい顔をして空を見ながら呟いた。
私は顔を赤らめてコクリとうなずいた…
そのとき私は心臓のドキドキがうるさくて、涼樹に聞こえちゃうんぢゃないかって思ったから、ゆっくりと距離をおいた。




高校についた。下駄箱には人だかりができていて皆がやがやと自分のクラスを確認している。
私も確認しようとしたけどなかなか見えない…一生懸命背伸びをしていると涼樹が「ぷっ」と笑って私の手を引っ張って人の少ないほうの掲示板に連れていってくれた。
「私は1ー2かあ…涼樹は?」
「俺は…1ー3!」
私は何かモヤモヤしてゆっくりと涼樹に
「ぢゃあ、教室いこうか」
と言った。
涼樹は「おうっ!」と言って私の前を歩く。
教室について自分の席に座ると、茶色がかった長いウェーブの髪をしていて、丸い大きな瞳の女の子が少しもじもじしながら
「あの…友達になりませんか?」
っとほわほわした口調で話しかけてくれた。
私は「もちろんっ」てニコッとしてお互いに自己紹介をした。
女の子の名前は『手川・花魅』と言うらしい私は「花魅」とゆう名前と見た目がとても似合っていたから、おもはずニッと微笑んでしまった。


朝会が終わって次の授業の準備をしていると花魅ちゃんがパタパタと駆
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