万象のいた森
名前はショウ?なのね。
なんか飛ぶ感じ?書けないけど、イメージ的にはわかる。
「そうじゃない」
「そうじゃないってなによ。キミだって書けないでしょ」
「だから、そうじゃなくて、賞状の賞」
「賞状の賞?ふーん、名字は?」
「野辺」
『野辺賞』→『ノ・ベ・賞』→『ノーベル賞』
「ぷっ」
ユキはそれを想像し、思わず吹き出していた。
「ごめん、そういう意味じゃないよ。いい名前じゃないの」
「うん、わかってる。いつものことだし。ショウでいいよ、ショウで」
「そんなに怒らないの。ノーベル賞くん」
「だから、ショウでいいって言ってんだろ」