憂鬱girl
* * *
「春兄、ケチャップ取って下さい」
赤塚日和(あかつかひより)17歳。只今青春真っ只中にいる至って普通な女子高生。
「はいよー」
赤塚小春(あかつかこはる)21歳。マイペースで優しい兄。春兄、はるにーが呼び名。大学生。
「あらー、天咲君はぁ?」
二人合わせて「小春日和」なんて単純思考の名付けをした母親。42歳には見えない格好が専門分野。
「秋人、また寝たんじゃない?日和起こしてきなよ」
春兄はほんわりと笑ってあたしに声を向ける。
「なんで私が行くんですか。嫌です。春兄行って下さい」
思い切り嫌そうな顔をしたあたしに
「だって秋人日和の部屋でしょ?俺立ち入り禁止じゃなかったけー?」
ああ、恨めしい。2日前の『日和のプライバシー保護条約その1』。
「春兄、ケチャップ取って下さい」
赤塚日和(あかつかひより)17歳。只今青春真っ只中にいる至って普通な女子高生。
「はいよー」
赤塚小春(あかつかこはる)21歳。マイペースで優しい兄。春兄、はるにーが呼び名。大学生。
「あらー、天咲君はぁ?」
二人合わせて「小春日和」なんて単純思考の名付けをした母親。42歳には見えない格好が専門分野。
「秋人、また寝たんじゃない?日和起こしてきなよ」
春兄はほんわりと笑ってあたしに声を向ける。
「なんで私が行くんですか。嫌です。春兄行って下さい」
思い切り嫌そうな顔をしたあたしに
「だって秋人日和の部屋でしょ?俺立ち入り禁止じゃなかったけー?」
ああ、恨めしい。2日前の『日和のプライバシー保護条約その1』。