天使の顔した悪魔。


「こんばん……わ……」



俺の言葉が詰まった……



男性は俺を含め4名で女性は6名……



女性からは黄色い声援が……



顔を見て、この合コン……



ハズレだ……



そう思った瞬間、後ろから、走って来る先輩に腕を掴まれ顔を近付けると小声で言った。



「お前は、俺の言うことを聞けばいい」



俺は、鼻で笑って、その場を知らぬフリで過ごした。



一次会は、先輩の奢りだった為、食べるだけ食べて、終わると……



「先輩、あとは頑張ってお持ち帰りしてくださいね?」



と言って、一足先に店を出ると、その場を逃げ出した。



俺は、迷わず



『body guard』



と、書かれた看板のお店に入り、カウンターの奥に座った。



俺は座ると、タバコを取り出しで火をつけ……



「翔、いつものよろしく」



翔は、俺の顔を見るとニヤニヤしながらカクテルを作り出した。



< 3 / 11 >

この作品をシェア

pagetop