天使の顔した悪魔。
「こんばん……わ……」
俺の言葉が詰まった……
男性は俺を含め4名で女性は6名……
女性からは黄色い声援が……
顔を見て、この合コン……
ハズレだ……
そう思った瞬間、後ろから、走って来る先輩に腕を掴まれ顔を近付けると小声で言った。
「お前は、俺の言うことを聞けばいい」
俺は、鼻で笑って、その場を知らぬフリで過ごした。
一次会は、先輩の奢りだった為、食べるだけ食べて、終わると……
「先輩、あとは頑張ってお持ち帰りしてくださいね?」
と言って、一足先に店を出ると、その場を逃げ出した。
俺は、迷わず
『body guard』
と、書かれた看板のお店に入り、カウンターの奥に座った。
俺は座ると、タバコを取り出しで火をつけ……
「翔、いつものよろしく」
翔は、俺の顔を見るとニヤニヤしながらカクテルを作り出した。