運命~ダイスキな君へ~
「・・・ゴメン・・・。
私は・・・リュウが・・・
好き・・・です」





私はもう泣いててしゃくりあげながら
言った。







京汰はそんな私の頭を優しくなでた。







「今日の試合さー。賭けしてたんだ」






「・・・え?」






「ルリをかけてな」







「私?」






「俺が、“この試合で
勝った方がルリに振り向いてもらうように
アタックする。負けたほうはそれを見てる”
ってね。まあ。俺は勝っても負けても
振られることを選んでたけど。」






京汰はにこっと笑っていった。



< 148 / 380 >

この作品をシェア

pagetop