運命~ダイスキな君へ~
そういって、ルリは立ち上がった。





「もしもし。・・・え?あー。うんうん。
憶えてるよー。・・・ゆうきさんでしょ?」





・・・ゆうき?






誰だ?





ゆうきなんて男でも女でもいるからわかんねえ。







ルリはそのまま教室を出て行った。






「リュウー。気にしない、気にしない」






「そうだよー。まだ男って決まったわけじゃないしー」






アズサと美樹が必死に慰めている。






信じてる。でも・・・。恐い。






リュウが俺に愛想をつかしたんじゃないかって・・・。








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