運命~ダイスキな君へ~
「やばい~!
遅刻だ~!!!」

初恋が終わってから
3ヶ月。

高校生として青春まっしぐら!

ピロリ~ン♪

携帯が鳴った。
 ピッ

「ルリ?
あんた今何してんの?」

「走ってます!」


「また寝坊?
あと5分。がんばれよ(笑)」
 ピッ
 

もう~。アズサ~。
人事だと思って~!

人事なんだけどね・・・。


中宮ルリ 15歳

ピチピチの高校一年生です!


そして今・・・


走ってま~す!


これは決して寝坊というわけでは
ありません!

携帯のアラームが鳴らなかったのです!


そして、自転車もパンクしてたんです!


朝からついてないよ~。


「中宮?」

後ろから声がした。

走りながら振り返ると、


「川口君!」
 

同じクラスの
川口リュウ君が自転車に乗っていた。

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