運命~ダイスキな君へ~
菜穂ちゃんは頭を下げてそういった。






「色々、ごめんなさい。リュウ君、ルリちゃんと別れてから笑うことが少なくなったの。私、すごいアピールしたわ。だけど、ダメだった。リュウ君はいつもルリちゃんを見ていた。私には、無理だって分かったわ」






こんな菜穂ちゃん、初めて・・・。







「ルリちゃんも、リュウ君が好きなんだよね。体育館前で私、聞こえちゃったの」






見てたんだ・・・。







「ルリちゃん、ゴメン。私をぶっていいよ。何回も・・・。気が済むまで・・・」






菜穂ちゃんはそういって私の目を見た。







「わかった。」





そういって私は手を振りかざした。





菜穂ちゃんはぎゅっと目をつぶった。
















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